2001年6月21日(木) 〜 2003年6月22日(日)

カローラU「蒼い狼号」

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愛車「蒼い狼号」 (2001.5.20 撮影)
走行距離 100,000 キロ のメーター


2001年6月21日(木)


   今年で車歴17年目を迎えた我が家の愛車「蒼い狼号」が、本日、ようやく車検から
  戻って来た。今回の車検ではあちこち部品を取り替えて、戻って来るまでに3週間もの
  期間を要した。請求書の金額は、なんと総額「213,000円」であった!(^_^;)

   今どき、17年間も乗ったクルマを車検に出して、20万円以上も支払う「馬鹿」は
  どこを探したって居ないだろうと、実はこの私でさえ思っている。整備工場の人からは
  「20万も出せば、このクルマより程度の良い中古車が買えますよ」と言われた。まだ
  10万キロには達していないとはいえ、今のクルマは文字通りボロボロだ。4人の子供
  たちもどんどん大きくなってきたし、5人乗りでは限界が近づきつつある。やっと家も
  落ち着いたことだし「今年こそクルマを買い直そう!」と、ここ3ケ月くらいは週末に
  ショールームを見て廻る生活を送ってみたりもしたのだった。

   にもかかわらず、私が今回またもや車検を受けるに至ったのは、17年目の古女房に
  あっさり「三行半」を突きつけるに足る、魅力的な新車がないからだ。この3ケ月間と
  いうものは、各社のディーラー巡りをして、

    1.三菱  「ディオン」
    2.三菱  「シャリオグランディス」
    3.ホンダ 「オデッセイ」
    4.ホンダ 「ステップワゴン」
    5.日産  「セレナ」
    6.マツダ 「MPV」
    7.トヨタ 「ガイア」
    8.トヨタ 「イプサム(旧型)」

  など片っ端から見て廻ったけど、どいつもこいつもイマイチ「決め手」に欠けていた。

   迷いに迷った「消去法」から、まぁ「ディオンなのかなぁ?」と、決まりかけていた
  その矢先に、トヨタから「(新型)イプサム」が出てしまった。これは案外、悪くないと
  思った。しかし、大きくなった新型は「ディオン」と違って「3ナンバー」だし、発売
  直後の「まだ枯れてない」機械に飛びつくのは、技術屋としての私の信念に反する行為
  でもあった。

   結局、新車は引き続き「ゆっくり」考えることにして、もう1度だけ「蒼い狼号」を
  車検に出したというわけである。つくづく「馬鹿」だと思う。

   下の写真が、我が家の愛車「蒼い狼号」である。各社ディーラー巡りをしていた頃に
  私が「もう、これが最後のお別れなんだなぁ」と思いながら写真を撮っていると、不覚
  にも鼻の奥がツーンとしてしまい、気がついたら路上で泣きじゃくっていた。40歳を
  過ぎた男としては、いささか格好の悪い出来事だったなぁ(^_^;)。
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2002年1月23日(水)


   愛車「蒼い狼号」(昭和59年式・トヨタカローラU・1500SE)が、本日ついに
  累積走行距離10万キロを迎えた!

   会社から帰って来たら、妻が「あと10キロよ!」と教えてくれた。日頃はバイクで
  通勤しているため、私は平日昼間にこのクルマに乗る機会がほとんど無い。数日前から
  10万キロが「今日か?明日か?」と気が気じゃなかった私は、早速、夜のドライブと
  洒落込んで、残り10キロの道のりを、この古い相棒と過ごした長い年月を噛みしめる
  ような思いで慎重に走った。

   最後の1キロは、自宅周辺8軒のブロックをグルグルと何周も回り、ついに自宅前で
  メーターがジャスト10万キロを指すのを確認した。平成14年1月23日、午後9時
  15分のことであった。10万キロを、17年と7ケ月で走破したことになる。思って
  いたより遥かに長い年月がかかってしまったが、これでもう、本望だ。
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愛車「蒼い狼号」 (2001.5.20 撮影)
走行距離 100,000 キロ のメーター

   早速カメラを用意して記念撮影を行なった。しかし、あいにくの夜間でフラッシュを
  焚く必要があった。クルマのメーターというヤツは、ガラスに光が反射して、なかなか
  上手く撮ることが出来ないものだと、改めて納得した次第(^_^;)。明朝、出勤前にもう
  一度挑戦してみるつもりだ。

2002年1月24日(木)


   今朝は出勤前にもう一度、10万キロのメーターの撮影に挑戦した。しかし、今度は
  朝日の当たり具合によって数字の「1の位」が若干影になってしまった。電池を探して
  大騒ぎするドタバタ劇のあと、懐中電灯で数字に反対側から光を当ててみたが、これも
  結果的にはスポットが強過ぎて逆効果だった(^_^;)。出勤前の限られた時間では、下に
  示す左側の「オリジナル画像」が、精一杯の撮影成果だったというわけだ。

   帰宅後、今朝撮影した画像に、画像ソフトでほんの少しだけレタッチを施してみた。
  撮った写真にあとから電気仕掛けの「細工」を加えるだなんて、そんな卑怯な真似など
  普通は絶対やらん主義の私だが、今回だけは、まぁ仕方あるまい(^_^;)。右側の画像が
  レタッチ後。問題の数字は「10の位」のゼロを「1の位」にコピーして誤魔化した。
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今朝撮影した オリジナル画像
ほんの少しだけ、レタッチした画像


2002年8月14日(水)


   18年間乗っている愛車「蒼い狼号」が、最近いよいよ調子悪くなって来た。

   右側のウインカーだけ、点滅時間が極端に短くなって、チッチャカ・チッチャカ点滅
  しなきゃならないところがチャカチャカチャカチャカ……、気ぜわしいことこの上ない
  有様である。典型的なコンデンサの容量抜けだと思うが、さらに昨日からはガソリンを
  満タンにした直後なのにフェールメータが FULL にならず、真ん中あたりでブルブルと
  震える現象が出始めた。妻は「すわ、ガソリンが漏れているのか?」と焦ったそうだが
  どうやらこれも電装系の故障のようである。

   最後の(つもりの)車検期限はあと1年近く残っているが、果たして修繕すべきか否か
  迷うところだ。そう言えば、マフラーに穴が空きかけていて、やたらバウバウうるさい
  のも、妻には非常に評判が悪い。全部直したら、一体いくらかかるのだろう?(^_^;)

2002年8月17日(土)


   午前中、次男を連れて古国府のトヨタカローラ大分まで行き、「蒼い狼号」の具合の
  悪い部分を修繕したらいくらかかるか?見積もりしてもらった。てっきりコンデンサの
  容量抜けだと思っていた右ウインカーは、単に電球が1ケ切れていただけだった。早速
  その場で490円払って、電球を交換してもらったら直っちゃった。

   残る問題は、狂ったフェールメータと穴の空いたマフラーである。こいつはどちらも
  部品の取り寄せになるそうで、お値段はなんと3万8千円以上もかかるらしい。これは
  本当に困ったことになった。フェールメータの方は ガソリンが無くなった時 EMPTY を
  指してくれさえすれば、普段はどこを指していても実用上の問題はないだろう。しかし
  マフラーの方は見事なまでの穴の空きっぷりで(^_^;)、このまま放置しておくとさらに
  騒音がひどくなると言う。このクルマは昔からすぐマフラーに穴が空き、何度も何度も
  部品を交換させられた経験があるが、最後の(つもりの)車検期限まであと1年足らずと
  いうこの時期に、またもや新品のマフラーを買わされてはたまったもんじゃない。

   結局、今日はウインカーの電球交換だけで退散することにした。

2002年10月13日(日)


   今日は午前中に、トヨタカローラ大分まで愛車「蒼い狼号」の点検修理に出かけた。
  わずか1ケ月ほど前に入れたはずのエンジンオイルなのに、なぜだか最近オイル切れの
  ランプが点灯する。「どこかで漏れてるんじゃないの?」と妻が心配して言うからだ。

   トヨタカローラ大分に蒼い狼号を乗り入れると、カモがネギを背負ってやって来たと
  思ったのであろう、セールスマンが満面に笑みをたたえて出迎えてくれた。手回し式の
  ハンドルで窓ガラスを開けつつ「点検整備!」と大声で叫んだら、突然セールスマンの
  顔から笑顔が消えて呆れ顔に豹変したのは可笑しかった。

   点検の結果は、やはりエンジンのあちこちからオイルが漏れており、部品の接合部に
  オイルが滲んでいるそうだ。これを修繕するとしたら、エンジンのオーバーホールしか
  方法はないということなので、どうせこのクルマも来年の車検までの命だし、このまま
  オイルを注ぎ足しながら、騙し騙し乗り続けることになった。ただし、マフラーに穴が
  空いていて、そのせいで「バウバウ」とうるさい点だけは妻に大変不評なので、これを
  板金修理してもらうことにした。マフラーの修理は、来週の水曜日に行なわれる予定。

2002年10月16日(水)


   マフラーの板金修理が終わって、愛車「蒼い狼号」が戻って来た。修理代金は意外に
  安く、たったの3,500円だった。以前に見積もりしてもらった時は マフラーを交換
  すると2万円以上かかると言われたから、今回の板金修理は大正解だったようだ。

2003年1月20日(月)


   会社の帰りにバイクで信号待ちしていたら、2〜3台前に停まっていたクルマが私の
  愛車「蒼い狼号」と似ていることに気がついた。およよよ?と思った時に信号が変わり
  そのクルマは猛烈にダッシュした。間違いない!あの特徴あるテールランプのカタチは
  トヨタ「カローラU・1500SE」である! うわわわぁと思ってナンバーを見たら
  なんと!これが私の「蒼い狼号」のナンバーとまったく同じなのである! なぁんだ、
  ウチのクルマかよ…と思ったのは束の間だった。違うっ!ウチのクルマじゃぁないっ!
  な・ななんと!そのクルマはドアミラーを付けていたのだっ! ウチの「蒼い狼号」は
  フェンダーミラーなのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

   信じられますか? この間、わずかに3秒くらいの出来事だった。夢でも見たんじゃ
  ないかな?と、今でも思う。そのカローラU・1500SEは、猛スピードで夜の闇に
  消えて行ったのだ。色は良く判らなかった。まるで「黒い狼号」みたいだった(^_^;)。

   ……以上、家族の誰もがバカにして信じてくれないので、ここに記すこととする。

2003年5月4日(日)


   今日は是非とも、書いておかねばならないことがある。19年間走り続けた我が家の
  愛車「蒼い狼号」の走行距離が 本日ついに「111,111キロ」というゾロ目を記録
  した! まさに感無量、もう何も思い残すことはない。今年の6月で車検が切れるので
  このクルマとのつきあいもあと僅かだ。問題は、次のクルマの当てがまだ全然決まって
  いない……ということであろうか(^_^;)。
03050418.jpg ←111,111キロを 走破!


2003年6月21日(土)


   新しいクルマの納車を明日に控え、今日は19年間走り続けた「蒼い狼号」の最後の
  大掃除を行なった。まずは近所のガソリンスタンドまで走って、ワックス洗車をかけて
  もらう。ガソリンスタンドの兄ちゃんが「こんなクルマにワックスですか?」てな顔を
  していたのが可笑しかった。ふふふ、今の私のこの気持ちは、キミには到底判るまい。

   ワックス洗車が終わったあと、自宅のガレージまで戻って来て、今度は車内の掃除に
  取り掛かる。掃除機を持ち出してゴミを吸いまくったが、リアシートをめくってみたら
  今日までガキたちがクルマの中で食べたお菓子の空袋などが散乱していた。10年前の
  ゴミまで混じっていたかも知れない(^_^;)。フロアマットを水で洗い、運転席の回りは
  特に念入りに綺麗にして、私はこの物言わぬ愛車に最後の晴れ姿を飾らせてやった。
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これが最後の大掃除
栄光の カローラU エンブレム
ピカピカになった 蒼い狼号

   大掃除が終わったあと、私は玄関前に「蒼い狼号」を停めて、妻と2人で記念写真を
  撮ることにした。19年前、初めてこのクルマを買った頃は、私と妻はまだ知り合った
  ばかりの間柄だったのである。このクルマで私たちは色々な場所をデートした。やがて
  2人は結婚し、私たち夫婦には次々と新しい家族が増えていったが、その時にはいつも
  このクルマがそばにいてくれた。言ってみれば、このクルマは私たち家族の歴史と共に
  今日までの19年間を走り続けてきてくれたのである。
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19年前も、こんな写真を撮った
家族6人、最後の記念写真

   最後に私は「蒼い狼号」を丁寧にガレージに格納し、運転席を出たあとこのクルマの
  ボンネットに接吻した。お前とはいよいよ明日でお別れだ。今日までの累計走行距離は
  112,621キロメートルだった。19年間、本当に有難う!

2003年6月22日(日)


   本日午前10時過ぎ、戸田家の新しいクルマ「銀の獅子号」が我が家に納車された。
  初めて我が家までやって来た「銀の獅子号」は、折からの小雨に濡れて静かに玄関前に
  停車していた。とりあえず、担当営業氏には家の中に入ってもらい、正式書類の授受と
  ともに、廃車される「蒼い狼号」のキーの引き渡しも行なった。

   そのあと担当営業氏と「銀の獅子号」に乗り込んで、エンジンのかけ方からカーナビ
  操作のやり方まで、一通りの説明を受けた。しかし、私自身はこの「銀の獅子号」には
  あまり深い思い入れがなく、なんと言っても今日が「蒼い狼号」との最後のお別れの日
  だと思うと、むしろそっちの方が気になって、営業氏の説明はほとんど耳に入らない。
  せっかく「クラッチペダルはどこですかぁ?」というギャグを用意していたのに、結局
  そのギャグを言い出す機会がなかったのは誠に残念なことである(^_^;)。
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最初で最後の ツーショット写真
今日からヨロシク、銀の獅子号

   説明が終わったあと、ガレージに初めて「銀の獅子号」を格納して、新旧のクルマが
  並んだツーショット写真を撮らせてもらった。2台が並ぶと、ことさら「蒼い狼号」の
  車体の方が小さく見えてしまう。その刹那、私は鼻の奥がツーンとしてしまい、思わず
  涙が溢れてきてしまった。40過ぎたおっさんが、営業氏の手前もあって実にみっとも
  なかったが、私は「蒼い狼号」に近づきボンネットに額を押しつけると、嗚咽しながら
  もう一度だけ彼女に接吻した。それが、最後のお別れだった。本当に、このクルマには
  世話になった。私は死ぬまで決して この「トヨタカローラU 1500SE」を忘れることは
  ないだろう。

   営業氏が「蒼い狼号」を運転して営業所まで帰るのを見送ったあと、ガレージの中に
  正式に「銀の獅子号」を入れ直すと、とりあえず本日の儀式は滞りなく終了した。今日
  からは、この「三菱・ディオン EXCEED」が 我が家の一員である。どうかヨロシクね。



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