2002年6月22日(土)

ロボカップ2002観戦

02062220.jpg  02062207.jpg  02062228.jpg


2002年6月22日(土)


   今日は朝から早起きをして、福岡で開催されている「ロボカップ2002」の観戦に
  出かけた。ご存知の通り、ロボカップとは、2050年に、ロボットがサッカーの世界
  チャンピオンチームに勝てるようになることを目標に、世界中のロボット研究家が参加
  している一大プロジェクトである。今年は世界30ケ国から193チームが集結した。
  ロボット大好き人間の私が、これを観ないわけにはいかんではないか!(^_^)
02062201.jpg
02062231.jpg
ドームを一周した最後尾に並ぶ
ロボカップ2002会場 (パノラマ撮影)

   長女はテニスの部活があるから留守番となったが、下の子供たち3人を連れて、私は
  高速道路をブッ飛ばし、午前10時半頃には会場である福岡ドームに到着した。しかし
  すでに入り口周辺は大変な混み様で、そこに並ぶ人々の待ち行列はなんとドームを一周
  するほどだった。おおよそ40分待ちのあと、いよいよ会場の中に入る。
02062204.jpg
02062205.jpg
02062206.jpg
中型ロボットのリーグ戦
シミュレーションリーグ
ソフトウェア同士の闘いだ

   最初に観たのは、中型ロボットのリーグ戦だ。外人チーム同士の対決だったが、まだ
  調整中らしくて、ロクに動かなかった。続いて別ブースで、シミュレーションリーグの
  様子を観る。これは物理的なロボットではなく、サッカーをする「プログラム」同士の
  闘いだ。一見するとテレビゲームみたいだが、あくまでもソフト的なシミュレーション
  なのである。多くの人が熱心に観ていたが、確かにワールドカップを彷彿とさせる画面
  イメージではあった。
02062213.jpg
02062215.jpg
02062216.jpg
ヒューマイドタイプのロボット
上手にボールが蹴れない
じれったい(^_^;) PK戦だった

   次に観たのは、2足歩行ヒューマノイドタイプのリーグ戦だ。リングの上でPK戦が
  始まった。上の右端の写真で、ボールを蹴ろうとしているロボットは日本の個人の作品
  らしい。対するゴールキーパー側ロボットはデンマーク製で、この2体が向かい合って
  勝負したんだけど、両足首に取り付けられたセンサーが不調で「空振り」ばかりが続出
  するもんだから、見守る観客たちもじれったくて仕方がない(^_^;)。
02062207.jpg
02062211.jpg
02062212.jpg
富士通2足ロボ、HOAP
キャタピラ足のロボ
サンヨーのお掃除ロボット

   上の写真は参考出品されていた各社製のロボットたち。富士通のHOAP(ホープ)は
  全身のモーターがUSB機器として認識されるスグレモノだが、動いてる感じはかなり
  重たそうだった。やはり2足歩行は、トルクの強さが重要だ。部屋の中を移動するだけ
  なら、当然ながらキャタピラやタイヤの足の方が圧倒的に有利だろう。三洋電機が開発
  しているお掃除ロボットは、ジンジャーのロボット版だ。頭の上に荷物置き用のお皿が
  あって、これが常に水平を保つ仕組みだったので意外と興味深かった。
02062226.jpg
02062210.jpg
02062227.jpg
なんか、かっちょ良いRCロボ
顔の「表情だけ」のロボット
家庭用の番犬ロボット

   この他、会場には様々なロボットが出品されていた。右手からBB弾を発射するRC
  ロボットは、個人作成の作品であろうか? 様々な顔の「表情だけ」シミュレートする
  マネキンみたいなロボットは、白いナース服を着ていて製作者の趣味丸出しという感じ
  である。写真に撮るとちょっと両目がロンパリ気味だったけど、動いているその一瞬の
  表情には、少々不気味だけど確かに「そそられる」ものがあった。中年エロ親父の面目
  躍如といったところであろうか?(^_^;) 家庭用の番犬ロボットは恐竜タイプで、その
  名も番犬ならぬ「番竜」という。写真のヤツが4足動歩行タイプで、これが実際に歩く
  ところを見たかったんだけど、残念ながら今日のデモでは動かなかった。
02062217.jpg
02062220.jpg
02062221.jpg
ついにASIMOの実物を見た!
1分間の片足立ちデモ
実にスムーズな歩行だった!

   ついにASIMOの実物を見た! 今までも「動画」という形ではさんざん見てきた
  ASIMOだが、やはり実物が目の前を歩くのは感動的である。思っていたよりずっと
  小柄な印象を受けたが、その2足歩行は噂に違わず実にスムーズで見事なものだった。
  このデモを見られただけでも、遠路はるばる高速道路をブッ飛ばして来た甲斐があった
  というものだ(^_^)。
02062228.jpg
02062229.jpg
02062230.jpg
宇多田が好きな、PINO
外装無しの展示もあった
これはお土産のオモチャ

   会場には、宇多田ヒカルのお気に入り、あの有名なPINO(ピノ)もいた。1年前に
  較べて2足歩行の性能は確かに向上したようだが、それでもやはり少々頼りない感じが
  するのは否めない。素人から見て不思議に思うことは、性能はちっとも良くないくせに
  外装デザインだけが一人歩きして、すでにそれが「商売のネタ」として十分有名に成り
  過ぎているという事実である。外装を外した展示も見たけど、やはりあの重さを支える
  トルクは出そうにないように思われた。あれじゃ絶対にダメだと思う(^_^;)。もっとも
  子供にねだられるまま、お土産のオモチャだけはちゃっかり買っちゃったから、私にも
  偉そうな口をきく資格は無いのだけどね(^_^;)。

       -------------------- * ------------- * ----------------------

   全般的に、非常に楽しめた「ロボカップ2002」であった。九州で開催されるなら
  来年も必ず観に行きたいと思う。しかし今回の試合内容を観る限り、ロボットが人間の
  サッカー世界チャンピオンチームに勝てるようになるためには、2050年では時間が
  足りないんじゃないかしら?と、ちょっと心配になったのも事実ではある(^_^;)。

   嗚呼、本当に、せめて2050年までは長生きしたいものだ!と、しみじみ思った。



[トップページに戻る]