2004年1月14日(水) 〜 2004年1月25日(日)
|
新メインマシン 組立導入記 |
|
2004年1月14日(水) |
昼からパソコン工房に行って、新しいマシンを組むためのパーツを買って来た。私の メインマシンは6年も昔に組み立てた PentiumII の 400MHz 機である。当時の 最新鋭 パーツを厳選し、「男は黙って ALL-SCSI」の言葉通り1万回転の Ultra2-SCSI HDD が 吠える怪物マシンだったが、今となっては完璧なる「レガシーシステム」だ(^_^;)。 かなり以前から、このメインマシンとまったく同じ筐体(ケース)を見つけて購入して いたので、すでに手元に買い置きしてあるハードディスクと組み合わせ、外観は同じで 中身が最新鋭のマシンを組み立てよう!……というのが、私の今回の計画なのである。 というわけで、以下が本日の「お買い物リスト」の明細である。 ● マザー ASUS A7V600 ● CPU AMD Athlon XP 2600+ (BOX) ● メモリ Samsung M368L6423ETM-CCC 512MB DDR PC3200 CL3 (2枚!) ● ビデオ Matrox G550 (バルク) ● DVD BTC DVD-RW IDE1004 (バルク) |
|
|
|
光り輝く マザーボードとCPU
|
板は ASUS A7V600
|
石は AMD Athlon XP 2600+
|
A7V600 は ASUSTek 製で、VIA KT600 系チップセットを積んだ AthlonXP 用のマザー ボードとしては、非常に有名な定番製品だ。AGP 8X、SerialATA、USB 2.0、6チャネル オーディオ、ギガビットLANなどがオンボード、これ1枚でソケットAプロセッサの 最高パフォーマンスを引き出せる、夢のような板である(^_^)。 これに載せるCPUは、AMD Athlon XP 2600+リテールBOXだ。CPUクーラーが 同梱されていたから バルク品を買うよりも安かった! 一般的に Athlon は Pentium4 よりもオーバークロックが容易であり、買って来たCPUを定格以上のスピードで動作 させることに情熱を燃やすマニアが非常に多い。特に Athlon XP の場合は、2500+ が オーバークロック耐性が高いと評判らしいが、私が買ったのは そのひとつ上の 2600+ である。この石も L2キャッシュ 512KB の Barton コアだから、悪いはずあるまい。 さらにメモリは、バルク品ながら Samsung 製の高級品(?) DDR PC3200 CL3 512MB を 一挙に2枚、つまり「1ギガ」分を奢ることにした! 今のメインマシンは640メガ メモリを搭載しているから、これを下回るメモリ容量など我慢出来なかったのである。 CL3 というところがちょっとアレだが(^_^;)、1ギガも積んでおけば今後数年間は困る こともあるまい。なんたって PC3200 規格だから、将来的にCPUを FSB 400MHz 版に 換装することも出来るんじゃないか? ビデオカードは、大の Matrox 社ファンを自認する私ゆえ、当然ながらGシリーズの G550を選択した。2世代ほど昔の古い製品だけど、デュアルモニタ環境を構築する なら本製品(バルク)が最適だろう。もっとも、最新版のG750あたりを買えば、弟に 自慢することも出来ただろうけど……(弟は2年前からすでにG550ユーザー)。 |
|
|
|
2世代前の Matrox G550
|
CPUクーラーが でけぇ!
|
AQZFA 0349 UPCW
|
それはそうと Athlon XP だが、実はその製造時期により 内部仕様に変更が施されて いるそうだ。すなわち、昨年の第40週目を過ぎた頃から製造された製品は、CPUの クロック倍率が固定(変更不可能)となっており、オーバークロックを行なう時はPCI バスに供給されるクロック周波数の方しか変更が出来ない。この製造時期の見分け方は CPUの表面に刻印された文字列を読めば判る。例えば「AQZFA0340UPCW」なら、西暦 2003年の第40週目(10月初旬)に製造された、というわけ。私の買ったCPUは この文字列が「AQZFA0349UPCW」なので、クロック倍率は固定のはずである。 とまぁ、こんな具合に買って来たパーツの写真を撮っていたら、いつの間にか夜中に なってしまった。驚愕すべきことに 両眼2.0を誇る(はずの)私の視力をもってしても CPUの製造年月は読み取ることが出来なかった。どうやら、ますます「老眼」が進行 しつつあるようだ(^_^;)。仕方ないのでデジカメで接写を試みて、それでも画面一杯に 写らないのでレンズ先端に虫メガネを付けて拡大してみたり……、色々とやっていると 時間だけを浪費してしまった。 現在は、1月15日(木)の午前2時過ぎである。これから私は、いよいよ新マシンの 組み立て作業に突入する。うひひひ〜、楽しみじゃのぉ(^_^)。 (つづく) |
2004年1月15日(木) |
ぐはぁぁぁ〜(^_^;)、新マシンの組み立て及びOSインストールは、無茶苦茶に苦労 させられた。昨夜、夜中の2時過ぎから約10時間、本日昼近くになってようやくOS インストールまで完了することが出来た。こりゃ、完全な徹夜作業だよ〜(^_^;)。 いや、新マシンの組み立て作業自体は、ほんの1時間弱で出来上がったのだ。マザー ボードにCPUを差し込み、上からCPUクーラーを取り付ける。スプリングが固くて 参ったが、ラジオペンチでグイ〜ッとやったら成功した。次に、メモリを取り付ける。 このマザーボードには、PC3200 規格のメモリは 2枚までしか挿せないらしい。取説を 読むまでは知らなかったので(^_^;) 1ギガメモリを積むため 512KB を2枚買ったのは 結果的には「大正解」だったということになる。しかし、実は「この段階で」何気なく 2枚のメモリモジュールを挿してしまったことこそが、このあと大いなる苦労の原因に なろうとは、この時の私は知る由もなかったのである……。 いよいよ、マザーボードを筐体にネジ止めする。スペーサーが1ケ足りないが、まぁ 良しとしよう。AGPスロットにビデオカードを挿し込み、ディスク関連のケーブルを 結線する。手持ちのハードディスク用マウンタのネジ穴が微妙にズレており、そのまま では取り付け不可だったので「仮止め」とした。最期に、電源関連のケーブルやLED コードを結線すれば、とりあえず組み立て作業だけは完了である。 さぁ!緊張の火入れ式だ。忘れ物はないか? うむ、大丈夫だ。よ〜し、いてまえ! 私はポチッとマシンの電源スイッチを入れた。CPUクーラーのファンが回り始める。 急いでキーボードの DEL キーを押すと モニタに BIOS 設定画面が現れた。とりあえず 起動は成功だ! CPUスピードも 166MHz×11.5=1917MHz で、定格動作の 2600+は クリア出来た。CD-ROM から起動するよう、Boot ドライブ設定を変更する。ここまでは 極めて順調な滑り出しだった。 |
|
|
新マシン組み立て中
|
緊張の電源初投入!
|
ここから先は、何度もやっている Windows 2000 のクリーンインストールだ。画面の 指示に従い、ハードディスクの領域確保。80ギガもあるので NTFS のフォーマットは 1時間近くかかった。フォーマットが済めば、自動的にファイルコピーが開始される。 いつものように、次々とファイルがコピーされている時だった。突然、画面上にエラー 文言が表示された!(^_^;)「セットアップの途中でファイルがコピーできません」 おかしい。なんで? リターンキーを押したらコピーは続行されたが、ほどなくして 再びエラー文言が表示される。「セットアップの途中でファイルがコピーできません」 リターンキーでコピーを続行、またまたエラー。リターンキー、エラー、リターンキー エラー……、もうボロボロである(^_^;)。 ハードディスクのフォーマットがおかしいんじゃないか?と疑い、再度領域確保から やり直すことにしてみた。NTFS フォーマットで、また1時間。しかし そのあと始まる ファイルコピーでは、またもやさっきと同じエラー文言が出るではないか。念のために インストール先ドライブをCからDに変えてみる。NTFS フォーマットで また1時間。 続くファイルコピーでまたエラー(^_^;)。一体、どぉなっとんじゃ〜?!(^_^;) |
ここに至ってようやく「これはディスクの問題じゃない!」と確信したので、いつも 使っているメインマシンの方でWeb検索をかけてみた。すると驚くべきことに、この ようにセットアップ途中でエラーが頻発する時には、メモリモジュールの枚数を1枚に 減らしてからインストールを実行せよ、という記述が見つかった。早速、新マシンから メモリモジュールを1枚抜き取り、メモリ 512KB の状態で 再度インストールをやって みた。すると、さっきまでのエラーが嘘のように、今度は安定してコピーが出来るでは ないか! 諸悪の根源は、やはりメモリの「2枚挿し」だったのである! ここまで来れば、しめたものである。Windows 2000 が入ったところで マザーボード 関連の各種ドライバソフトを入れる。ビデオカードのドライバを入れる。画面が広々と なったところで、インターネットに繋ぐ。WindowsUpdate で SP4 を当てて、IE 6.0 や 各種パッチを入れまくる。落ち着いたところで桐V9を入れる。松茸を入れる。メイン マシンから辞書をコピーする。秀丸を入れる。鶴亀を入れる。その他、必要なソフトを ジャンジャン入れまくる。80ギガのディスクは、まだまだ全然余裕である。今までは Cドライブが僅か4ギガ(4ギガですぞ、4ギガ!(^_^;))だったので、80ギガなんて 本当に夢のような広さである。 さて、必要最小限の環境が整ったところで、私は一旦マシンの電源を落として、再度 2枚目のメモリモジュールを挿してみた。当然ながら、OSの起動に失敗。思った通り である。マザーボードの BIOS が、このバルクメモリの「2枚挿し」を許していない。 ということは、BIOS アップデートだ。ASUS のサイトに行ってみたら、この板の最新版 BIOS は バージョン 1006 らしい。購入したボードの BIOS は 1005 だったので、早速 ASUS LiveUpdate で BIOS 更新をやってみた。その後、再びメモリを2枚挿し。今度は 見事にOSが起動した。光り輝くメモリ容量表示も 1,048,092 KB だ。やり〜!(^_^)v う〜ん。さすが Athlon XP 2600+の動きは、キビキビしていて 実に速いですなぁ。 古い PentiumII 400MHz 機とは、どえらい違いである。理屈で言えば、その差はなんと 6倍以上なのだ。さて、ここまで来たら、次はいよいよ「禁断の」オーバークロックを 試してみましょうか?(^_^) (つづく) |
2004年1月17日(土) |
今日は一日中、先日組み立てた新しいマシンの「オーバークロック」を試していた。 新マシンのCPUは Athlon XP 2600+だが、このCPUは 166MHz×11.5=1917MHz と いう定格スピードで動作する。以前の Athlon XP ではこの「11.5 倍」というクロック 倍率を自在に変更出来たそうだが、私が購入した石は昨年の第49週目に製造された品 なので、残念ながらこのクロック倍率は固定なのである。よって、CPUを定格以上の スピードで動作させようと思えば 「166MHz」という外部クロック周波数の方を変更する しか方法はない。 この 外部クロック周波数(FSB)は BIOS 設定画面で変更可能だが、そのまま無邪気に 変えてしまうとマシンが起動すらしなくなるから注意が必要だ。私の場合、これを最初 一気に 220MHz に上げたら、マシンがウンともスンとも言わなくなった(^_^;)。慌てて 電源スイッチを切ってから汗を拭い、今度は少しづつ慎重に FSB を上げて行く。 天下の2ちゃんねるの書き込みを読むと、FSB を上げる時は CPUの Vcore 電圧も 上げると良いらしい。俗に言う「カツ入れ」というヤツだろう。 定格 1.65V のところ Vcore を 1.80V まで上げると、見事に実動作クロック 2300MHz で動作した。これって Athlon XP 3200+を遥かに超えるスピードですよね?(^_^) |
■ CPU : Athlon XP 2600+ (Barton) ■ ロット : 0349 ■ ファン : リテールBOX附属品 ■ M/B : ASUS A7V600 ■ 動作クロック : 2300 ■ FSB : 200 ■ 倍率 : 11.5 ■ Vcore : 1.80 ■ メモリ : Samsung PC3200 CL3 1024MB ■ CPU温度 : 55度 |
しかしまぁ、この Vcore 電圧は ちょっと高過ぎじゃな。CPU温度が高くなるのが 非常に怖い。熱暴走くらいならまだしも、CPUに致命的なダメージを与えてしまうと 元も子もなくなる。この石で常用可能な FSB は 幾らなのか? しばらくは定格動作に 戻した上で、先人たちの情報収集に努めることにしよう。 (つづく) |
2004年1月19日(月) |
夜。千石電商で、VGAとキーボードの延長ケーブルを注文した。送料込み、代引き 手数料込みで 3,850円。新しく組み立てたマシンをメインマシンと置き換えるため には、今の机の上に並んだ3台目の21インチディスプレイまで届く長さのケーブルが 新たに1本必要だ……ということに、今頃になって気付いたのだ。 |
2004年1月22日(木) |
帰宅したら千石電商からケーブルが届いていた。「安かろう悪かろう」じゃないか? と思って少々心配していたVGAケーブル(5メートル)だったが、外観は三菱の純正品 (1.5メートル)とあまり変わらず ひとまず安心。これを使って機器のセッティングを 行なうのは、週末の楽しみに取っておこう。 |
2004年1月25日(日) |
今日は、こないだ購入したVGAケーブルとキーボード延長ケーブルを使い、メイン マシンを完全に入れ替える作業を実施した。5メートルのVGAケーブルは、これまで 使ってきたメインマシンのモニタ位置を変更するために使ったが、心配していた長さに よる画質劣化は皆無であり、まずは満足出来る環境となった。 |
上の写真が新しいマシン環境だ。左の2台が(新)メインマシンのマルチモニタ、右の 1台が(旧)マシンのシングルモニタである。さすがに21インチモニタが3台も並ぶと なかなか壮観である。当然ながら2台のマシンは家庭内LANに接続しており、双方を 用いて、ようやく本格的な「クラサバ開発環境」や「ファイルサーバ環境」を構築する ことが出来たことになる。 |