2004年3月6日(土) 〜 2004年4月27日(火)

携帯電話購入物語

n505is.jpg


2004年3月6日(土)


   昼過ぎから、組合の会議で出社した。会議と言っても、行って座ってマル書いて手を
  上げただけ。組合の会議なんて、そんなもんである。

   会議のあと、ドコモショップとヤマダ電機に寄って、携帯電話のカタログを入手する
  ことにした。そうなのだ! ついにこの私も、携帯電話を購入することを真面目に検討
  せにゃならん成り行きなのである! 前世紀の終わり頃から、苦節6年、回りの人々が
  次々と携帯購入していくのを見守りつつも、私は今日まで流行に乗ることを頑なに拒み
  続けてきたのである。けれども、今のご時勢で「携帯を持たない主義」を貫き通すのは
  本当に困難な状況である。今では「え〜っ!戸田さん携帯持ってないんですかぁ?」と
  皆さんから大仰に驚かれる度に、とぼけた顔して「ええ、機械音痴ですから(^_^;)」と
  お得意のギャグをかます、そのため「だけ」に、意地を張っているような有様だ。

   しかしまぁ、携帯電話というヤツは、どこの何を買えば良いのか?サッパリ判らない
  のは困ったことである。実は、半年くらい前にも一度だけカタログを集めたことがある
  のだが、その時には結論が出せないままだった。今日のドコモショップには、客として
  若い女の子たちがウジャウジャ居たので、ついにおじさんには店員に声をかける勇気が
  出なかった(^_^;)。ヤマダ電機では、ニコヤカに笑いながら近づいて来るキャンペーン
  ガールを避けて、私より年上とおぼしき男性店員にようやく声をかけることが出来た。
  曰く「キャリアはどこでも良いから、次の条件を満たすブツはあるか?」

 1.通話とメール、基本機能に徹した質実剛健型(カメラは不要)
 2.アンテナが、外に飛び出ていないこと(内蔵型と呼ぶらしい) 
 3.蓋が閉まった状態で、表側から時計表示が見えること
 4.出来れば、ワンプッシュで蓋がオープンするヤツ

   その店員は、考えるフリもせず「そんな機種ありません」と即答しやがった!(^_^;)
  フナフナフナ〜、本当かよ? もちょっと考えてくれよ(^_^;)。結局、その店員からの
  情報で、キャリアはドコモかAU(ボーダフォンはチと辛い)、今はカメラ無しタイプは
  探す方が困難(つまり絶対ついてくる)、内蔵型にこだわるとモデル数が限られる、ワン
  プッシュオープンは松下製品に多い……などという断片的知識だけを身につけた。入手
  したカタログはドコモとAUのモノだったが、どの製品にも意外と重要な(と思われる)
  充電器の仕様が詳しく載っていないのは不思議である。一般人は、そういうところまで
  気にしないのか?
04030601.jpg ← 本日、入手したカタログ

   あ〜あ。苦労したのに結局どこの何を買えば良いのか?サッパリ判らんのは、以前の
  通りである。とりあえず判ったことは「カタログを見ても良く判らん」ということだ。
  全然進歩がありゃしない。まぁ、世の中で「パソコン音痴」と呼ばれるヤツらの哀しい
  気持ちだけは、ちょっとは判ったような気もするぜ(^_^;)。

2004年3月7日(日)


   今日は日曜だが、津久見の義理の姉が子供たちにピアノを教えにやって来た。いつも
  なら毎週木曜がレッスン日のところ、ついでの用事が近くにあって我が家に寄った由。
  早速、次男次女が交代でレッスンを受けていたが、こいつらのピアノは「曲」になって
  いないので、聴くに耐えないのが辛いところ(^_^;)。

   リビングでコーヒーを飲んでいたら義姉がやって来て、長女の「卒業祝い」に携帯を
  買ってあげようか? と言い出した。え? 携帯って、携帯電話のことか? 驚いた私は
  コーヒーを吹き出しそうになった(^_^;)。「ば、馬鹿言うな!(^_^;)」「高校生に携帯
  なんて早過ぎるわ!」「だいたい、父親でさえ持っていないモノを、なんでガキが持つ
  必要あるんだよ?(^_^;)」……私は、自分が今密かに携帯を物色中であることは隠した
  ままで、義姉の申し出に喰ってかかった。

   ところが、義姉はすました顔である。「今どき携帯なんて、中学生でも全員持ってる
  わよ」などと言う。嗚呼、女はいつもこうである。枝葉を見て森全体がそうであるかの
  ように錯覚する。どこの世界に、生徒「全員が」携帯電話を所持している「中学校」が
  あろうか? 私はさらに反論した。「だいたい携帯を買ってもらっても、月々の通話料
  とか一体誰が払うんじゃ?」「1ケ月3千円でも1年なら3万6千円じゃ、パケットを
  飛ばし過ぎたら、すぐに5万10万じゃ〜!(^_^;)」「そんなカネ、世の中で何ひとつ
  生産していない女子高生の、一体どこをつつけば出て来るんじゃ〜っ!?」 そしたら
  義姉は、またもすました顔で「それはアナタが払うのよ」と抜かしやがった!(^_^;)

   本当に、ひどい話である。父親でさえ(まだ)持っていない携帯電話の、それも月々の
  通話料をなんで父親が払わにゃならんのか? 借金を抱えマイホームを建てて、子供に
  個室を与えたら中からカギをかけられた……(^_^;)という笑い話があるが、それに近い
  モノがありはしないか? 誰がなんと言おうと、そんな理不尽は、私は到底受け入れる
  ことなど出来やしない!

   そもそも「卒業」祝いって何だよ? ふつ〜「入学」祝いじゃないのか? まだ高校
  入試すら受けていない時期に、フラフラ浮ついたことを言うのは止めてくれっ!……と
  義姉にモンクを言って、そこでそのお話は終わりにしてもらったが、どうもこの義姉の
  計画は以前から周到に用意されていたモノのようにも感じる。ひょっとして、いつもの
  ピアノのレッスン日じゃないのに、今日を狙って来たのはこっちの方が「本命」だった
  のではないかしらん?(^_^;)と、冷や汗かきながら勘ぐりたくなるほどである。

2004年3月18日(木)


   来月上旬の東京出張が決まった。4月8日(木)〜9日(金)の2日間である。なにやら
  難しそうなセミナーに参加するが、せっかく東京まで行くのだから、金曜の夜は自腹で
  泊まって遊んで来ようと思っている(^_^)。せめて それまでには携帯電話を購入したい
  と思い始めたところだが、果たして一体、この先どうなるのでせうか?

   今月初めにドコモショップを覗いてみてから、すでに2週間が経つ。今日も昼休みに
  ドコモショップを覗いてみた。相変わらず、何を買えば良いのか?サッパリ判らんのは
  困ったものだが、とりあえず FOMA はまだ「時期尚早」だと判断した。あれは合コンで
  自慢するため(だけ)の機種で、しかもその合コン会場がまだ「エリア外」であることが
  多いらしく、ここ大分のド田舎では苦労させられそうな機種だからな。

   となると ドコモならば 505iS シリーズか 252i シリーズのどちらか、ということに
  なるが、通話とメールさえ出来れば良い私の場合には 252i シリーズで十分そうな気も
  する。しかし、ざっと見た限り、252i シリーズのデザインは各社製品とも やや女子供
  向きにバイアスがかかっているようで 何となくピンとこない。残るは 505iS シリーズ
  だが、こちらは各社製品とも少々個性が有り過ぎて、選ぶのに苦労するのである。

   津久見の義姉「大先生」の仰るには、ドコモの移動機では長年NEC製が人気が高く
  値段も高いそうである(^_^;)。とりあえず、店員に N505iS の値段を尋ねてみたら新規
  加入者特典付きのお値段で「2万8千円」もするらしい。高いのぉ。先日、価格コムを
  冷やかした時は、確か N505iS のネット最安値は「6千円」だったはず。北海道限定の
  商品だったから大分県人の私は諦めざるを得なかったが、大分でもそんなお値打ち品が
  あるんじゃないか? 試しに「安い白ROM機とかは無いのか?」と聞いたら、なぜか
  店員からは露骨に嫌な顔をされてしまった。なんでか?(^_^;)

2004年3月19日(金)


   会社帰りにヤマダ電機に寄って N505iS の値段を調べてみた。値札はドコモショップ
  より5千円安い「2万3千円」だったが、「まだまだお安くなります」というポップが
  あったので勇気を出しておネェちゃんに聞いてみた。「2万2千円」とのことらしい。
  う〜む、まだまだ高いのぉ(^_^;)。

   別に N505iS に拘っているわけじゃないけど、何を買えば良いのか?サッパリ判らん
  状態では、とりあえず「基準」になるブツをひとつだけ選んで、色々な売り場を巡って
  みるのが近道だと思っている。20年以上も昔に初めてパソコンを買った時も、そんな
  アプローチから出発した。色々と見比べているうちに「見えて」くるモノはきっとある
  はずだと私は思うが、他の人々の場合には一体、どういうアプローチで購入する機種を
  決定するに至ったのだろうか?

   夜中。我慢出来なくなり、弟の家に電話して教えを乞うことにした。テレビ技術屋の
  端くれである弟に聞けば、現時点で私がモヤモヤと感じている技術的な質問に対しても
  たちどころに答えてくれるんじゃないか?と思ったからである。しかし生憎今夜は弟は
  泊まりの出張らしく、電話に出たのは明らかに「こんな夜更けに誰?」とか思っている
  感じの奥さんだった(^_^;)。いやはや、本当に、ちょっと申し訳なかったねぇ。

2004年3月20日(土)


   キッチンの蛍光燈が切れたので、午後から近所の100満ボルトに出かけた。目指す
  蛍光燈はすぐに見つかったが、フと傍らを見ると携帯電話売り場が大盛況である。その
  まま吸い込まれるように N505iS を手に取って驚いた。ここでは新規価格が 18,700 円
  であり、これは昨日ヤマダ電機で聞いた 22,000 円より3千円以上も安い。ポイントも
  1,870 点まで付くらしく、なんとなく「大分で N505iS を買うならここかなぁ?」とも
  思うようになってしまった(^_^;)。

   夜。弟の方から電話をかけて来てくれた。携帯を買おうか?買うまいか?まだ迷って
  いる私に対し、おもに「精神面でのアドバイス」をしてくれた。

   曰く、諦めて長女に携帯を買ってやるべきだ、買わなきゃグレてしまうぞ、今どきの
  高校生なら携帯は「全員が」持っているはず、やっぱ女子高生ならケータイでしょう!
  ピチピチ女子高生には携帯電話が良く似合う(^_^)…… etc.

   ……あのな、人の娘のことに口出しすんな!(^_^;)

   さて、私が期待していた技術面の知識については、ヤツも単に現在使っている機種の
  1ユーザーに過ぎず、広く他機種まで網羅して私にアドバイス出来る状況ではなかった
  ようだ。これがパソコンなら、品物を選ぶ時はこんな点に注目しろだとか、どこそこの
  新製品には初期不良が多いから気をつけろだとか、お前の用途ならこの製品しかない!
  だとか、そういう技術面に基づいたアドバイスが出来るはずだと私は思うのだが、携帯
  電話の世界はそういう世界ではないらしい。要するに、何を買うかは自分で決めるべき
  ことで、他人に頼っても答えは得られないようである。

   しかしまぁ、持つべきものはやはり弟だ。色々と話していると「ケータイ Watch」と
  いうサイトの存在を教えてくれた。ここを読めば、沢山の情報を入手することが出来る
  だろうと言う。弟も精一杯、親切丁寧に私の疑問に答えてくれたのでその礼を言ったら
  ヤツは「いやぁ、こっちも毎晩電話されたら困るからなぁ(^_^;)」と抜かしやがった!
  てやんでぇ! お前のおしめを替えてやったのは、一体誰だと思ってんだよ?(^_^;)

2004年3月21日(日)


   今日は朝から、弟に教えてもらった「ケータイ Watch」を読破する日。驚いた。私の
  目は節穴だったに違いない。インプレスの「PC Watch」「AV Watch」「Enterprise
  Watch」なら 毎晩欠かさず読んでいるはずの私なのに、そのインプレスの姉妹サイトで
  ある「ケータイ Watch」だけは、昨夜までその存在すら知らなかったからである。

   さすがにこのサイトは、携帯電話の情報が非常に豊富である。特に「ケータイ新製品
  SHOW CASE」のバックナンバーは、店頭のモックアップでは判らない 各社製品の画面の
  違いなども良く判り、非常に参考になった。とりあえず全部読破してみたが、津久見の
  義姉「大先生」が仰る「ドコモの移動機では、NEC製が人気が高い」というお説にも
  頷けるような気がする。特にメニューアイコンのデザインとか、かなり洗練されている
  ように感じられた。

   ただ、このサイトを読んでも良く判らないのは、携帯電話機を実現している技術的な
  詳細情報の方である。例えば、「携帯電話は何故繋がるのか?」「どうして移動中でも
  接続が維持出来るのか?」などという素朴な疑問である。今の私にはそれが全然判らず
  悔しくて悔しくて仕方がない(^_^;)。

   前者の疑問は、例えば私の家から東京にいる人の携帯に電話した時に、なんで大分の
  基地局ではなく東京の基地局が反応するのか?ということだ。最初大分の基地局を呼び
  出してみて、そこに居なかったら福岡〜大阪〜東京の基地局……という具合に、順番に
  各地の基地局を呼び出して行くのだろうか? さらに、運良く相手が見つかったにせよ
  その相手が新幹線などで移動中の場合はどうなるのか? 各地の基地局には電波が届く
  有効範囲があるはずで、使用者が会話中に移動すれば当然基地局の「切り替え」が発生
  すると思うのだ。これが後者の疑問である。

   クルマの中や電車の中で、携帯で喋っているヤツはごまんといる。時速250キロの
  新幹線の中、会話が途切れることなく次々と基地局が切り替わるのはどうしてだろう?
  時速250キロと言えば秒速70メートルだ。基地局の切り替えにかかる時間は、どの
  程度まで許されるのだろうか? さらに、時速250キロの新幹線での切り替えを保証
  するためには、理論的にはその倍のスピード、つまり時速500キロでの切り替えまで
  保証する必要があるのではなかろうか? 東京発・新大阪行きのひかり号に乗っている
  人と、新大阪発・東京行きのひかり号に乗っている人が、お互い車内で会話することも
  有り得ると思うからだ。そういうことを考えていると、この小さな携帯電話を実現する
  ための「技術」について、興味が次々と尽きることなく溢れてくるような気がする。

   ……ハマったな。うん、ハマった(^_^;)。たぶん私は、近いうちにきっと携帯電話を
  買うはずである。今までモヤモヤとしていたけど、これで決心がついた。問題は「どの
  機種を買うか?」ということである(……まだ言ってら(^_^;))。

2004年3月25日(木)


   昼休みに、大いなる野望を持ってドコモショップを訪れてみた。今日の私は、すでに
  以前の私ではないのである! 弟に教えてもらった「ケータイ Watch」を読破した余裕
  もあり、ゆったりとした足どりで店内を歩き回ってみる。陳列棚に並んだ商品を眺めた
  私は、思わず心の中で快哉の声を上げていた!「おお!」「判る!判るぞっ!(^_^)」

   こっちの棚が FOMA 900i シリーズだ。あっちの棚が 252i シリーズだ。そして 私が
  買うべき 505iS シリーズ は、目の前のこの棚の中にある!(^_^)  どれを買えば良い
  のか?サッパリ判らなかった以前に比べて、これはまさしく長足の進歩だろう。やはり
  人間、本気になれば「見えて来る」モノは確かにある……という良い見本だと思った。

   一応、現時点での各社製 505iS シリーズに対する、私なりの印象をまとめておく。

  P505iS : 期待のワンプッシュオープンがこの機種に限って空振り。残念。 
  SO505iS: これも回転オープン式。カメラ志向が強過ぎて、ちょっと引く。
  SH505iS: 丸いレンズ部がカッコ悪りぃ〜(^_^;)。全般的に電気釜みたい。
  D505iS : 折り畳んだ時、レンズ部分の穴に指を突っ込みたくなる衝動が。
  F505iS : 指紋認証部分は、酷使しているうちに絶対ハゲてきそうな予感。
  N505iS : 全般的に、これが一番「無難な」デザインなのかなぁ?(^_^;)

   無難なデザインで選ぶとすれば、やはりNEC製品になりそうである。人気商品ゆえ
  値段も高いが、しかし機能面で厳密に検証してみると、この N505iS は決して突出した
  性能を有しているわけではない。例えば「連続待ち受け時間」については、各社製品が
  軒並み500時間以上をキープしている状況の中にあって、この N505iS だけが350
  時間しか保たないようである。また「電話帳件数」についても、各社製品が1000件
  メモリー出来るところ N505iS だけが700件と、他に比べて若干少なくなっている。

   もっとも「350時間」の待ち受け時間と言えば2週間以上だし、実際に登録したい
  電話帳メモリーも「700件」までは必要なく、せいぜい150〜200件もメモリー
  出来れば十分なはずである。実用上から困ることはないと思うが、それにしても天下の
  NEC製品だと言うのに、ちょっとケチがついたようで残念ではある。デザイン面では
  シリーズ中で「一番無難だ」という意味で「ピカイチ」なのですけどね。

   夜。雨の中、カッパ着てバイクで帰宅した。すでに頭の中は携帯電話のことで一杯に
  なっているから、帰宅途中にびしょ濡れになりながらも「携帯の防水性能は、果たして
  どんな具合なのかなぁ?」と自問していたことは言うまでもない(^_^;)。

2004年3月27日(土)


   うううう、聞いてくれ! ついに私は本日、めでたく携帯電話を購入した!(^_^)

   朝からほぼ半日大いに悩んで、家族全員で晩メシを喰うため外出した折に、100満
  ボルトの携帯電話売り場まで赴き、そこで2台の N505iS を購入した。2台というのは
  もちろん、長女の携帯電話とお揃いである。

   私は最初、長女には 252i シリーズの中から、適当なモノを選ばせるつもりだった。
  いくら義姉からの「お祝い」とは言え、世の中で何ひとつ生産をしていない女子高生が
  高額な 505iS シリーズを手にする必要はない。通話とメールだけなら、252i シリーズ
  でも十分だろう。ところが長女は、ほんの少しの時間だけ悩んで、沢山並んだ商品の中
  から苦もなく「これが良い(^_^)」と言って N505iS を指差しやがった!(^_^;) それは
  この半月以上、お父さんが悩みに悩んで絞り込んで来た機種ではないか! 一体どんな
  判断基準で、お前のような未熟者がその機種を選べると言うのだろう?(^_^;)

   「だって、これが良〜もん」……長女の答えは単純である。義姉からのお祝いだから
  金額の心配は微塵も感じられない。父親は「この機種は高いんだぞ!(^_^;)」と諭して
  みたけど、だからと言って、自分が娘よりも安い品物を買うつもりもなかった。という
  わけで「え〜い!ままよ!」という感じで、思い切って購入したのがこの2台である。
04032801.jpg ← 長女とお揃い、色違い (^_^;)

   あ〜あ、ついに買っちゃったよ(^_^;)。現時点では、何と「はしたない」ことをして
  しまったんだろう?という後悔の念と、「まぁ良いや、どうせいつかは買うんだし…」
  という思いが入り交じって、なんとも不思議な気持ちではある。ただ「え〜!戸田さん
  携帯持ってないんですかぁ?」などと他人様に聞かれた時に、もう2度と「ええ、機械
  音痴ですから…(^_^;)」というお得意のギャグを飛ばせなくなったことだけは残念だ。
  要するに「もう純真だったあの頃には戻れない」というわけで、これはひょっとすると
  処女を捨てた時の女性の気持ちにも似ているんじゃないか?(^_^;)とか、馬鹿なことを
  考えたりして……。

   早速、分厚い取説をめくりながら機能チェックをしているが、なんだか思った以上に
  高機能なメカのようである。様々なオプション設定がよりどりみどりで、その意味すら
  判らない部分がある。人を殴ったら凶器になりそうなこの取説、読み難いったらありゃ
  しない(^_^;)。とりあえず、着信音だけはレトロな「黒電話」に設定してみる。それが
  着メロすら照れ臭いオヤジ(43歳)の、携帯処女を捨てた初めての夜だった!

2004年3月28日(日)


   金曜日は送別会でバイクを会社に置いて帰ったので、今日はそのバイクを取りに午後
  から会社まで出かけた。

   携帯電話を買ったというのに、丸1日経っても誰からも電話がかからない。メールも
  来ない。一瞬「なんでだろう?」と思ったが、すぐにこちらからアドレスを教えないと
  ダメだということに自力で気付いた。実に我ながら、親父バカ丸出しである(^_^;)。

   というわけで、バイクに乗った帰り道に、喫茶店から携帯メールのテストをしてみる
  ことにした。結果は見事に大成功!(^_^) ふっふっふ、ついに私も 茶店で携帯メール
  なんぞを打てる男になったというわけである。しかし、携帯メール上のかな漢字変換は
  非常に使いづらい。パソコンなら「かな漢字変換辞書」の大家である私だったが、この
  携帯電話機のキー入力は実に苦痛である。良くもまぁ、皆さん、こんな打ちづらいキー
  入力に耐えられるものである。やっぱり「慣れ」しかないのでしょうなぁ(^_^;)。

   それはそうと、私は是非ともストラップが欲しい。購入した箱の中には、残念ながら
  ストラップが入っていなかった。昨夜は便所で取り説を読んで唸っていたところ、もう
  少しのところで携帯電話を便器の中に水没させるところだったのだ!(^_^;) こいつが
  カメラならストラップは必ず付属しているモノだと思うが、なぜか携帯電話の場合には
  付属していないようである。クルマとバイクの鍵に「怪獣ブースカ」のキーホルダーを
  使っているから、なんとかお揃いのストラップが手に入らないものかしら?

   夜中。色々と世話になった弟に、携帯メールで礼を言ってみた。返信は「ようこそ!
  携帯を忘れたら不安になるワールドへ!(^_^)」だってさ。

2004年3月29日(月)


   今日は嬉しくて嬉しくて携帯番号を飛ばしまくる日のはずだった。朝、会社についた
  途端、私は「ジャーン!」と言いながらポケットから携帯電話を取り出した。皆さんの
  目が私に釘づけになる瞬間であった。上司は「……お前、買ったのか?」と言いながら
  微笑んでくれた。同僚の女性は「わ〜見せて見せて〜」と駆け寄って来てくれた。

   早速、携帯番号の交換をするために、私は同僚たちに電話をかけまくった。「いいか
  絶対に電話を取るなよ」「電話取ったら、通話料がかかるんだからな!(^_^;)」そんな
  こたぁ、皆さんには常識である(^_^;)。わざわざ言ってみせることでもないが、しかし
  舞い上がっている私には嬉しくて仕方なかったのである。

   しかし、その次の瞬間、私の喜びは一挙に失せてしまった。同僚の女性が「あれ〜?
  戸田さんの携帯、番号が非通知になってるわよ〜」と言うのである(^_^;)。なんという
  失態であろうか?(^_^;) これでは携帯番号の交換が出来ない。慌ててその設定をする
  オプションメニューを探しまくったが、自宅に取り説を置いて来た身にはどのメニュー
  から番号通知に変更出来るか?が判らない。まったくもって、今日は「お山の大将」も
  残念ながら曇り空……、という感じだった(^_^;)。

    ● 携帯電話はどうして繋がるの?

   先日から疑問に思っていたことについて、Webを調べたら上記ページを見つけた。
  実に判りやすい解説である。移動機の「位置登録」に、ホームメモリと呼ばれるデータ
  ベースがあるとは知らなかった。ここのディスクがクラッシュしたら、恐らく甚大なる
  被害が出るはずだろう。考えてみれば、すごい「インフラ整備」ではなかろうか。携帯
  電話機のシステムとは、単に移動機のみで実現されているシステムではなかったという
  わけである。

   残る疑問は、あとひとつだ。高速に移動する携帯電話に対して、基地局が次々とその
  接続を切り替えて行くカラクリである。時速500キロの移動をも保証するこの基地局
  切り替え技術も、考えてみればすごいインフラが関係していそうな気がする。WWWの
  大海に向かい、引き続き今夜も Google 検索に船出する私であった(^_^)。

2004年3月30日(火)


   取り説 読んで「番号通知」に設定して、今日こそ携帯番号を飛ばしまくる日(^_^)。
  部内の同僚たちの携帯番号は、あらかた登録してしまった。携帯メールの方も、非常に
  幸先の良い滑り出しである(^_^)v。

   本日受信した携帯メールは、全部で4通。残業していたら、先に退行した同僚の女性
  から「明日の送別会はどうなるの?」というお尋ねが来た(1通目)。忙しくて忙しくて
  連絡する暇がなかったからね(^_^;)。早速、場所と時刻を返信したら「ありがとね」と
  いうお礼が来た(2通目)。

   引き続き残業してたら、なんと今度は弟からメールである(3通目)。「えらくロケが
  おしてて、帰りが遅くなります」という内容だ。馬鹿なヤツめ、これはきっと奥さんに
  送るメールを私に送信した間違いメールだろう(^_^;)。「わしに送ってど〜する?」と
  返信しようと思い、「ど〜する」の「〜」の字を出すのに四苦八苦していたら、早くも
  弟から「ゴメン、間違いでした、気にするな」との訂正メールが来た(4通目)。この間
  わずか1分足らずの出来事だ。兄としては「お前、打つの早いなぁ(^_^;)」と返信する
  のが精一杯だった(^_^;)。

   それにしても携帯メールとは実に便利なシロモノである。私とメールとのなれそめは
  パソコン通信の黎明期まで遡るから、私自身はいわゆる「電子メール」については日本
  でも極めて初期の頃からのユーザーだったという自負がある。当然、パソコンメールの
  便利さは今日まで100%以上理解してきたつもりだが、携帯メールの便利さは、その
  さらに上を行く「別次元」の便利さだった。

   パソコンメールと携帯メールの違いは、メール受信時の動作がプル式かプッシュ式か
  ということである。長らくパソコンメールの経験しかなかった私にとっては、メールが
  届いた瞬間に着信音が鳴るプッシュ式動作が、珍しくてならないのである! もちろん
  パソコンメールでも同様の(近い)ことは設定可能だが、それにしても背広のポケットの
  中で着信音を奏でる携帯メールには、パソコンメールは到底太刀打ち出来ないだろう。

   うぉ〜ん、こんな世界があっただなんて! 長生きはするもんですなぁ(^_^;)。

2004年4月4日(日)


   先月終わりに携帯電話を購入してからというもの、これが結構面白くて、暇があれば
  ついつい手に取って遊んでいる自分がいる(^_^)。

   その割にゃあ、現時点ではまだ電話もメールもほとんど来ないんだけど(^_^;)、一応
  今回の顛末は「総集編」にまとめておくことにしたので、まだ携帯電話を未体験の人が
  いらっしゃれば是非とも参考にして頂きたい (キミのことだよ!(^_^) > いちお君)。

   ところで、今日は留守番電話サービスの契約変更(解約)を行なった。

   実は初めて携帯を購入した時に、売り場のおネェちゃんから「各種サービスの、契約
  確認をさせて頂きます」と言われて、まぁ当然ながら、iモード契約と家族割り契約と
  1年契約はセットで申し込んだんだけど、その時同時に「留守番電話サービスはいかが
  なさいますか?」と聞かれて、何も知らない私は「お願いします」と言ってしまったと
  いうわけだ。この留守番電話サービスは、月々の利用料が別途300円かかるらしい。

   しかし帰って来て取説を良く読むと、N505iS には 本体機能として20秒間×3件の
  伝言メモ機能が付いていた!(^_^;) この機能を使えば、ドコモの留守番電話サービス
  など頼む必要はなかったようなのである。回りの人に尋ねてもこのサービスを利用して
  いる人は皆無だったし、わざわざ通話料を払って自宅の電話機から自分の携帯に電話を
  かけてみる実験をしたところ、20秒×3件という録音時間でも十分実用になることが
  判った。こりゃもうドコモの留守番電話サービスは即座に解約するしかないっ!(^_^)

   契約変更はドコモショップまで出かけて行かなきゃならないのかと思ったら、取説に
  よれば下記フリーダイヤルが使えるようである。

  携帯・PHSより : (局番無しの) 151 (無料) 
  一般電話等 より : 0120-800-000

   早速かけてみたら、日曜日だというのに相手が出てくれて、氏名・住所・携帯番号及び
  購入時期を告げただけで、その場で契約の解約に応じてくれた! 個人情報取り扱いの
  観点から言えば少々ラフな本人確認方法だとも思うが、まぁ、あんまり堅苦しいことは
  言わないでおきましょうか(^_^)。 しかも今回の変更は「途中解約」だから1ケ月分の
  料金を取られることも覚悟していたのだが、相手の弁によれば「本日までの日割り計算
  にてご清算」ということらしい。ドコモらしからず、意外に良心的だと思った(^_^)。

2004年4月5日(月)


   今日は、携帯電話の待受画面を「カレンダー」に設定した。実は初めて携帯を買った
  夜に着信音をレトロな「黒電話」に設定したまでは良かったのだが、さて、待受画面は
  どうすんべ?と考えて、しばし悩んだ私は内蔵画像の中から「世界地図」などを選んで
  みたわけである。

   しかし今から考えると、それは情けないことだった。私には子供の写真や孫の写真を
  待受画面に設定するような恥ずかしい真似は絶対に出来ない。さりとて質実剛健、実用
  本意でミもフタもないカレンダーなんぞを選ぶと、他人様からあまりにも面白味の無い
  男だと思われるんじゃないか?(^_^;)……とも心配したのである。言ってみれば、中年
  親父なりに「色気」というモノが出てしまい、つい無難な世界地図を設定してしまった
  ……というわけだが、本日、ある人の待受画面を見せてもらい、その人が意外にも清く
  正しい「カレンダー」を待受に設定していることに気付いた時、私は己の色気を心から
  恥じたのである(^_^;)。やはり、待受は「カレンダー」で決まりである!

   うむ、待受画面、かくあるべし。

2004年4月6日(火)


   昼休み。ロッテリアに行って、照り焼きバーガーなんぞを喰っていると、隣に座った
  若い男がしきりに自分の携帯電話をいじっている。フと気付くと、あっちの席の彼女も
  自分の携帯電話をいじっている。おそらく彼(彼女)たちは、この昼休みに携帯メールを
  読み書きしているんだなと私は合点した。

   何の気なしに観察していると、彼(彼女)たちの入力スピードは恐ろしく早い。1通の
  メールを打つのに1分ほどしかかからない。私が四苦八苦して1通に5分〜10分以上
  かかるのに比べたら(^_^;)、ほとんど神業に近い所業である。

   しかも、こっちからメールを打ったあとの反応も早い。わずか3分後くらいには相手
  から返事が帰って来るようだ。その返事を読んだら、チャチャッとまたこっちから返信
  する。先日も述べた通り、携帯メールの着信動作はプッシュ型だから、パソコン通信の
  世界で言うところの「リアルタイムチャット」のノリが、簡単に実現出来るのである。

   その雰囲気には、どこか懐かしい思いも感じられる。中学や高校の授業中に、先生の
  目を盗んで仲間内で回し合ったあの「お手紙」の雰囲気なのである。来る日も来る日も
  ほとんど授業そっちのけで没頭したあの悪戯が、今、時を超えて現代技術の粋を集めた
  携帯メール上で繰り広げられている……と感じるのは、決して私だけではないはずだ。
  たぶん、携帯メールにハマる人は、きっと学校でも「お手紙」に夢中だったヤツらじゃ
  ないのか?(^_^)

   彼(彼女)たちがやり取りしているメールの内容は、ほとんど他愛もないモノだろうと
  私は思う。「今どこ?」「中央町のロッテリア」「おれ トキハ前(^_^)」「会える?」
  ……てな感じで(文面は想像によるものです、念の為(^_^;))、彼(彼女)たちは相手との
  コミュニケーションを取っているに違いない。こういうコミュニケーションの取り方に
  眉をひそめる風潮があることは事実だが、さりとてその行為自体に価値がないのか?と
  問い詰めれば、むしろ大いなる価値があると言えるのではなかろうか?

   自分の気持ちを相手に伝えたい時に、一番手っ取り早い方法は「喋る」ことである。
  しかし我々は、日常の忙しさにかまけて、ついこの「喋る」ことに無頓着になりがちで
  ある。仕事で上司と部下のコミュニケーションが十分でないばかりに、いい歳をこいた
  大人たちが散々「あさっての方向の」雑事に忙殺されている……なんてことは良くある
  話だろうし、倦怠期にさしかかった夫婦たちがお互い相手の事を思いやれず、ますます
  険悪なムードを醸し出す(^_^;)……なんてことも、決して他人事だとは思えない。事実
  ここんとこ数年間で、私が毎日妻と交わす言葉と言えば「おはよう」「行って来ます」
  「ただいま」くらいのもんではなかろうか?(^_^;) これに「おかわり」まで加えたに
  せよ、すべての会話時間をストップウォッチで測って積算したら1日わずか10秒にも
  満たないはずである。そんな私に、彼(彼女)たちのコミュニケーションに眉をひそめる
  資格があるだろうか?(^_^;) 人は、百万語を費やしてもなお、自分の気持ちを完全に
  相手に伝えることが出来ない哀しい生き物なのに!……である。

   それにしても、携帯電話というモノは不思議なものだ。こいつを買うまでは、知識と
  して携帯メールと呼ばれる世界があることは理解していたのだが、実際に自分が買った
  機械からその携帯メールを飛ばせるのだ!と思うと、ちょっとワクワクしてきて非常に
  愉快である。今さら「ケータイ文化論」などを論じるつもりはないが、彼(彼女)たちは
  単に「電話機」を持ち歩いているわけでは断じてない。携帯の中に「想う人」を連れて
  歩いているのだ! 良いなぁ、羨ましいなぁ(^_^;)。 私も誰かに携帯メールを打ちたく
  なった。携帯メール、万歳である!

2004年4月7日(水)


   今日は午後から東京出張に出発である。明日朝一番から開催される某セミナーに参加
  するため、今夜の私は東京に前泊なのであった。

   午後3時、すべての仕事を途中で放り出し、私はホバー乗り場にバイクを走らせた。
  飛び乗ったホバーの中から、携帯メールのテストを行なう。「時速90キロのホバーの
  中からメールは飛ぶか?」というわけだ(^_^)。 この知的な実験精神に、自分でも少々
  感心していると、なんと上司から書類の在りかを尋ねる電話がかかってきたのである。
  いやはや何と申しましょうか、アンタ、さっき会社で別れたばかりじゃないか?(^_^;)
  今まで私は、公共交通機関の中で声高に電話しているヤツらを心の底から馬鹿野郎だと
  思っていたのだが、まさか自分がその馬鹿野郎になるとは思ってもいなかった。まこと
  携帯電話というヤツは、無かった昔には戻れない……というモノのようである(^_^;)。

   飛行機の中でも携帯メールのテストを行なう。「高度7000メートルからメールは
  飛ぶか?」というわけだ。なんでも、飛行機の中では携帯の電源を切ることが義務付け
  られているそうだが、私がそれを知ったのはメールを送ったあとスチュワーデスさんに
  注意を受けたからである(^_^;)。いやはや、申し訳ございませんね。しかし、ダメだと
  言われりゃやってみたくなるのが男の性(さが)だし、すべての科学技術の発展はこんな
  危険も省みない知的好奇心から芽生えて来ることもまた事実であろう。基地局の電波は
  水平方向にのみ指向性が強いということだが、それが確認出来れば実験は成功である。

   午後6時半、無事に東京に到着した。今回の出張では、事前にパックの往復航空券を
  購入していたため、いつもと違って今夜の宿は渋谷の東急インである。なかなか立派な
  ホテルで宜しかった。晩メシ喰いに出かけた時、すぐ近くにビッグカメラがあったので
  携帯電話売り場を冷やかしてみたら なんと! N505iS の新規購入価格は9,800円と
  なっていた。やられた!(^_^;) 私が買った金額の半額に近いではないか。なんで東京
  では、N505iS を9,800円で売りますか?(^_^;)

2004年4月11日(日)


   出張の疲れで、昼間はほぼ一日中、ダラダラと寝て過ごした(^_^;)。

   夜になって久し振りにパソコンの電源を入れ、数日間溜まっているメールチェックを
  行なう。携帯メールの「実験」と称して行なったテストでは、時速90キロのホバーの
  中からのメールは自宅に届いていたが、やっぱり高度7000メートルからのメールは
  届いていなかった。これで、基地局の電波は水平方向にのみ、強い指向性を持つことが
  立証出来た!と思いたい(立証出来たのか?(^_^;))。

2004年4月16日(金)


   今日から、親父と共に大阪旅行に出発だ。夕方5時、私はすべての仕事を途中で放り
  出すと、西大分のフェリー乗り場までバイクを走らせた。親父とは現地で待ち合わせを
  しており、フェリーの出航時刻から逆算するとこれがギリギリの線だったのだ。

   無事にフェリー乗り場で親父と合流し、私の運転でフェリーに乗り込んだ。これから
  3泊4日、親父とつきっきりの旅行である。夕方6時半、嗚呼、哀しみのドラが鳴る。
  行って来ますよ〜(ホントは行きたくねぇ(^_^;))。

   親父は右半身が不自由なため、フェリーの中では自由に歩き回れない。照れて嫌がる
  親父をなだめて、船の中では車椅子を貸してもらった。レストランで2人きりの夕食を
  とったあと、することがないのでコーヒーやらジュースやらを飲みまくって、そのまま
  親父の長話に付き合う羽目になった。うちの親父は年寄りだからか、同じことを何度も
  何度も繰り返し喋るのである。私がガキの頃の思い出話だとか、昔から100回以上も
  聞かされたような話を今夜もまた聞かされるのかと思うと、私は非常に憂鬱だった。

   フと思いついて、私はポケットから携帯電話を取り出すと、親父の見ている前で弟に
  メールを打ってみたのである。曰く「ただ今、親父と2人で上阪中。もうすでに親父の
  長話に付き合うのが苦痛になって来た……(^_^;)」とね。しばらくすると弟からかなり
  長文の返事が届いた! タイトルは「ご愁傷様」だった。

   それを見て……、親父バカウケ、大笑い!(^_^)

   とにかく「電子メール」というものを生まれて初めて見たらしい。私から携帯を奪い
  取ると、クスクス笑いながらメールを読みふける。すぐに次の返事を打てと私に迫る!
  またもや私が弟にメールを送って、今度はちょっと返信まで時間がかかったら「なんで
  返事が来んのじゃ?!」と言って怒り出す始末(^_^;)。……父さん、たぶん相手はまだ
  会社で「残業中」ですよ(^_^;)。……まったく、血は争えないものだなと思った。

   結局、そのあとも何通かのメールをやりとりして、最後の弟からのメールなど「もう
  飽きた(^_^;)」という実にひどいタイトルだったが、とにかく今夜は弟のお陰で親父の
  長話を聞かずに済んだのは助かったと思う。本当に有難う、弟よ(^_^)。

2004年4月22日(木)


   今夜は閉店寸前のヤマダ電機に飛び込んで、ソースネクストの「携帯電話9」という
  ソフトを購入した。お値段2,980円 だったが、ポイントカードを使ったので実質的
  には「タダ」だった(^_^)v。ああ、ヤマダ電機さんってステキ(^_^)。
keitai9.jpg

   実は最近、携帯カメラでちょこちょこ写真を撮ったりして遊んでいるのだが、撮った
  写真をパソコンに転送することが出来ず困っていたのである。NECのサイトで無料の
  「データリンクソフト」なる専用ソフトを見つけたまでは良かったのだが、それを使う
  には別売りのUSB接続ケーブルが必要で、なんと!そのケーブルが5千円以上もする
  ことを知った時には、私は開いた口が塞がらなかった(^_^;)。

   いくら携帯専用コネクタのケーブルとは言え、たかがUSBケーブルに5千円も払う
  馬鹿は居ないはずだ。だって、普通のUSBケーブルなら100円均一ショップでさえ
  取り扱っている商品ですもの……。この「携帯電話9」は、専用USBケーブルが付属
  しててこのお値段だから、とりあえず撮った写真をパソコンに転送するだけの用途には
  手頃な商品だと思う。もっとも、恥ずかしくなるほどケバケバしいパッケージをレジに
  差し出すには、かなり勇気も必要ですけどね(^_^;)。とにかくこれで、先日出張の時に
  撮影した写真をパソコンに転送することが出来ました、とさ。めでたし、めでたし。

2004年4月24日(土)


   リビングでぼんやり「トリビアの泉」を観ていたら、「岩下志摩は今、携帯メールに
  ハマっている」というトリビアが紹介された(76へぇだった)。打ち込みのスピードは
  私よりも遥かに早く、しかも絵文字バリバリのメールだった。

   _| ̄|〇  負けた …… (^_^;)。

2004年4月27日(火)


   本日の驚きニュース! ついに、ドコモに 506i シリーズが登場するようである!

    ● ドコモ、最新ムーバ端末「506i」シリーズ3機種を開発
    ● 506iでステップアップを − ドコモ、506iシリーズ3モデルを発表
    ● NTTドコモ、「ムーバ 506i」シリーズ3機種の開発を発表
    ● 「架け橋」としての「506i」
    ● 「N506i」は 回転2軸式「リバーススタイル」で登場

   先月27日に携帯電話を買って、今日でちょうど1ケ月だ。オレの機種は最新機種の
  N505iS だぜ!(^_^)と威張っていたのも束の間、今回の発表で一気に「旧機種」に成り
  下がってしまった……というわけだ(^_^;)。まさしく「1ケ月天下」だった。

   しかし、負け惜しみじゃないけど、パソコンのように新機種発表にあまり落胆しない
  のは何故だろう? 私はその昔、当時「世界一早い」と言われた PentiumU 400MHz の
  怪物マシンを組み立てて、その1ケ月後 PentiumU 450MHz が出て泣いたことがある。
  さらにもっと昔には、PC-9821 Xt13 を 通信販売で60万円払って購入し、品物が配達
  されて来たその日の夜に PC-9821 Xt16 が発表されて泣いたこともあった(^_^;)。余談
  ながら、その Xt13 は弟に半額で売り飛ばして、後日 Xt16 を55万円で購入したのは
  若き日の哀しい思い出である(^_^;)。

   そんな私だが、今回の 506i シリーズの発表には、ほとんど「落胆」という気持ちが
  芽生えて来ないのは我ながら不思議である。今のままでも、N505iS は 使いこなせない
  ほど高機能だし、気になる N506i は 今回のバージョンから回転2軸式の妙ちくりんな
  スタイルになったこともあって、あれを買うくらいなら現行機種のデザインの方がまだ
  オーソドックスで安心出来るように私は思うのだ。

   現時点での携帯のデータ通信速度を踏まえて言えば、そもそも現在の携帯は、通話と
  メールさえ出来れば「必要十分な存在」なんだろうと思う。ドコモが FOMA で目指そう
  としている世界や、AUが WIN で実現しようとしている世界は、まず その前提条件と
  して携帯のデータ通信速度にブロードバンド化の波が押し寄せ、そしてそれが現在より
  格段に安い低料金で提供されるようにならないと、本当の意味での普及は有り得ないと
  思われる。ぶっちゃけて言えば、自宅のインターネット接続料金(光ファイバー料金)に
  携帯のパケット料金まで「コミコミ」になるような感覚じゃないとダメじゃないのか?
  次回の機種変更は、その辺りになるまで待って良いのかも知れぬ。

   ただ、ひとつだけ悔しいのは、今回の発表で、売り場に残された N505iS のお値段が
  大幅に値引きされる(だろう)ことである。世の中には携帯を「0円」で購入したという
  人も居ると言うのに、大阪人の血が流れているはずのこの私が N505iS をあんな値段で
  購入したのは、孫子の代まで語り継ぐべき「恥」としか言いようがない(^_^;)。考えて
  みれば、あの買い物は「まるで初心者」丸出しであった(^_^;)。

   次回の機種変更時こそ、絶対「3千円以下」で新機種をゲットしてやるぜ!



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